| 今週の一枚 鉄道編 №0004 2002．03．17ＵＰ |
強者（つわもの）どもが夢のあと 肥薩線 吉松駅 2002年3月3日 撮影 |
| 吉松駅を栗野駅へ向けて発車するキハ４０。吉松は、「鉄道の町」と言われ、町民のかなりの数が鉄道関係の仕事をしていた。かつては、鹿児島本線から宮崎本線への分岐駅として、交通の要衝だった。地方の駅にしては構内が広く、客車留置線や機関区まで併設していた。画面のほとんどを覆っている枯れ草の地面は、すべて線路だった。肥薩山線にＤ51が健在だった頃、この駅の構内には、山線用の重装備のＤ51、吉都線用の標準的なＤ51、そしてＣ55、Ｃ57、山野線のＣ56がたむろしていた。山野線の最後は、車検の関係でＣ12も入った。旅客列車も「特急おおよど」「急行えびの」「急行やたけ」などの優等列車が走り、賑わった。しかし、今は普通列車のみの寂しい駅になってしまった。この単行の列車、通過する際に車内を覗いてみると一人の乗客の姿も無かった。 |